【道路工学の実際を肌で感じる】東亜道路が大学生向けに工場見学会を実施 スケール感すごい! | 建設通信新聞Digital

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【道路工学の実際を肌で感じる】東亜道路が大学生向けに工場見学会を実施 スケール感すごい!

 東亜道路工業は20日、日大理工学部交通システム工学科の学生を対象に、工場見学会を開いた。同学科の3年生を中心に54人の学生が参加し、茨城県つくば市の技術研究所、かすみがうら市の土浦乳剤工場、土浦市の昭和建設・東亜道路工業・鹿島道路JV県南共同アスコンを訪れた。
 同大の学生を対象とした見学会は2017年に続いて今回で2回目。道路舗装材料の製造施設などを実際に見学し、道路工学や道路業界に興味を抱くきっかけや学問の参考となることを期待し、同大からの要望を受け開催した。
 はじめに、吉武美智男技術研究所長を講師として最近の舗装技術について講義し、その後4班に分かれて工場を見学した。
 土浦工場ではアスファルト乳剤の製造設備の見学やディストリビュータの散布実演などを実施。急速分解性タイヤ付着抑制型乳剤「タックファインSQ」の散布を見た学生は、通常のアスファルト乳剤と異なり瞬時にアスファルト皮膜が形成される様子に強い関心を抱いた。
 県南合同アスコンでは合材工場製造設備や操作盤、試験室などの見学を実施した。学生からは「1年間の製造量はどれくらいか」「国内にこういった工場は何カ所あるのか」などの質問が寄せられた。
 見学終了後、森下協一社長と杉崎匡孝関東支社長があいさつに立ち、森下社長は学生たちに「現在、少子高齢化による労働者不足が大きな社会問題になっている。わが国の社会資本整備を担う貴重な人材であることを自覚し、今後いろいろな世界で活躍してほしい」と呼び掛けた。参加した学生からは、「インターネットでさまざまな情報が手に入る時代だが、工場のスケール感や緊張感、材料の感触などは実際に見て触れないと分からないと改めて感じた」などの感想が寄せられた。

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