【ウッドファースト】日建設計がNIKKEN FORUM「木造集合住宅が創る環境都市の未来」を開催 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【ウッドファースト】日建設計がNIKKEN FORUM「木造集合住宅が創る環境都市の未来」を開催

 日建設計が主催する第3回NIKKEN FORUMが15日、東京都千代田区の同社東京ビルで開かれた。「木造集合住宅が創る環境都市の未来」をテーマに奥山拓矢環境省地球温暖化対策課長と秋元孝之芝浦工大教授、中島浩一郎日本CLT協会会長、渋谷篤日建ハウジングシステム設計監理部長がそれぞれの立場からの取り組みを紹介。環境省省エネ住宅推進大使で女優・タレントの壇蜜さんを交えて木造都市集合住宅のあり方など論じ合あった。
 奥山氏は、パリ協定による脱炭素化の取り組みの実現には、「大幅な社会変革が必要であり、徹底した省エネ、再生エネの積極活用、利用エネの転換という挑戦的な社会に向けて建設産業界の協力が不可欠だ」と呼び掛けた。
 渋谷氏は、EU(欧州連合)などの木造集合住宅の先進事例を「持続可能な社会づくりの国家戦略」として紹介。軽さを改修に生かすなど適材適所のサスティナブルな構造形式や低価格で木造集合住宅を普及させるためのユニット化などの取り組みを紹介した。
 秋元氏は、 省エネ技術の標準仕様化や大量生産によるコストダウンに期待を寄せつつ、「技術的には木造で超高層も検討されている。 パイオニアとして成功事例をつくってほしい」 と供給側の取り組みにエールを送った。
 中島氏は、EUではCLTの生産量が100万m3を超え、さらに拡大していることを示した上で、「健康への好影響も含めて建物をつくる際に“ウッドファースト”の考えが始まりつつある」と強調した。

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