【日建設計】次世代型ワークプレイスに挑戦@竹橋オフィス 「知」の交流やホスピタリティー空間を提供 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【日建設計】次世代型ワークプレイスに挑戦@竹橋オフィス 「知」の交流やホスピタリティー空間を提供

 日建設計は25日、自社で設計・監理したパレスサイド・ビルディング(東京都千代田区)にある竹橋オフィスの内覧会を開催した。建物の個性と思いを継承しつつ、次世代型ワークプレイスづくりに向けた実験と情報発信に取り組み、新たな価値創造を目指す。

竹橋オフィスのナレッジガーデン

 1966年に完成したパレスサイド・ビルディングは地下6階地上9階建て塔屋3層延べ約12万㎡。元副社長の故林昌二氏らのチームが設計監理を手掛けた大規模複合建築のプロトタイプで、長寿命に配慮した可変性ある設計と日本的な繊細さを思わせるディテールを備えている。
 その8階にある竹橋オフィスの執務空間は、植物や採光を意識したバイオフィリックデザインを採用。アクティビティ・ベースド・ワーキング(ABW)を導入し、プロジェクトベースで働けるオフィスでプロセスイノベーションを試行。フリーアドレスに加えてグループ社員のタッチダウン利用を兼ねたオフィスは、ビーコンを用いたセンシングや入館システムを導入。蓄積したデータをコトづくりにも生かすことで、WELL認証の考え方やIoT(モノのインターネット)を始めとする最先端オフィスのさまざまな実験を繰り返し、所員自らの体感からクライアントに最良な環境を提案。同オフィスで働く150人のコミュニティー運営を通じて、コトづくりから新規ビジネスモデルに展開していく考えだ。
 執務空間のほか、全体の3分の1は、誰でも訪れることができるホスピタリティー空間・ナレッジガーデンとなる。過去のプロジェクトや社外のアーティストの作品を展示するギャラリー、30年以上の歴史を持つ「NIKKEN FORUM」などのイベントを開催するNSホール、カフェ、ブックディレクターの幅允孝氏が監修したライブラリーなど、知の交流を促す場となる。

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