YAMAGIWAは、フランク・ロイド・ライトの名作照明「タリアセン」へのオマージュとして、昨年に続き世界で活躍する日本人作家3人に新解釈のタリアセン作品を依頼、22日から25日まで東京都品川区の「T-ART HALL」で展覧会を開いた。作家は伊東豊雄氏、デザイナーの皆川明氏、彫刻家の名和晃平氏。作品は特別限定モデルとして受注販売される。
伊東氏は、「タリアセンの持つ迫力や木の存在感を肌で感じ、いろいろ考えた結果、素材を変えて現代的に表現することに挑戦した」と述べる。素材はアクリル。正三角形、正方形、正六角形の3種類の多面体を大小20個重ねた。
この多面体の構成は、ノルウェー・オスロでのダイクマン中央図書館のコンペ、愛媛県今治市の自身の建築ミュージアムにも採用している。「家のような小さなユニットが連続している空間になる。それが今回のモチーフにつながっている。透明、半透明の多面体の重層的な連なりで光が柔らかく拡散され、心地よい空間をつくることができたと思う」
YAMAGIWAや制作したエクセルによると0.1mmの精度でつくったという。