【女性でもTEC-FORCE隊員!】近畿整備局が「緊急災害対策派遣隊」帰還報告会を開催 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【女性でもTEC-FORCE隊員!】近畿整備局が「緊急災害対策派遣隊」帰還報告会を開催

 近畿地方整備局は5日、大阪市の大阪歴史博物館で「大阪北部の地震、平成30年7月豪雨災害及び台風21号災害支援TEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)帰還報告会」を開いた。同局幹部や災害支援で派遣された初の女性隊員を始め、隊員らが参加し、各班の活動を報告するとともに意見交換した。
 冒頭、黒川純一良局長は今までの活動内容などを説明し、「現地で住民のためにもうひと頑張りと思う気持ちは分かるが、何よりも安全を最優先に活動してほしい」と呼びかけた。
 続いて勝井厚伺緊急災害対策調整官が活動について総括した。2018年7月豪雨では、京都府と兵庫県で被災調査や排水作業を実施したほか、中国・四国地方へ支援物資の輸送や海洋環境整備船による航路啓開などを行った。
 女性隊員による初の現地活動報告では、足羽川ダム工事事務所の新田夕華さんが7月豪雨で被災した京都府宮津市での調査内容を説明した。新田さんは「女性でもTEC-FORCE隊員としての出動は可能だ。これから女性にもどんどん進出してほしい」と語った。
 隊員らは現地での活動を報告した後、今後に向けて課題を提案した。道路調査を担当した鴻野宏志班長が「土地勘のある隊員を選定してほしい」、砂防調査を担当した河上真之班員が「現地調査前に現地の特徴や地質データなどがあれば資料を提供してほしい」と提案した。
 このほか大阪北部地震での被災状況調査と台風21号での関西国際空港における排水作業について報告した。

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