鹿島は、福岡県朝倉市で進めている「小石原川ダム本体建設工事」で、建設機械の自動化施工システム「クワッドアクセル」を使った初めての本格的な堤体盛立作業を実施した。実績をもとに、成瀬ダム堤体打設工事(秋田県東成瀬村)で自動化重機を20-30台規模で適用した台形CSGダムの堤体打設作業を実施する。
2015年に五ヶ山ダム建設工事(福岡県那珂市)で自動振動ローラーの実用化と自動ブルドーザーの実証試験を実施し、17年には大分川ダム建設工事(大分市)で自動ダンプトラックの導入試験に成功した。小石原川ダムでは、コア材の盛立作業に本格的に適用し、管制室からの指示で自動ダンプトラック3台、自動ブルドーザー2台、自動振動ローラー2台が5時間にわたって連続作業してコア材一層分(約1300m3)を盛り立てた。
工事の概要は、堤高139m、堤頂長さ約550m、堤体積約830万m3のロックフィルダムの本体建設工事で、発注者は水資源機構、施工は鹿島・竹中土木・三井住友建設JVが担当している。工期は20年3月まで。