【建機が自律的に作業】鹿島、自動化施工システム「クワッドアクセル」を使用した堤体盛立作業を本格実施 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【建機が自律的に作業】鹿島、自動化施工システム「クワッドアクセル」を使用した堤体盛立作業を本格実施

 鹿島は、福岡県朝倉市で進めている「小石原川ダム本体建設工事」で、建設機械の自動化施工システム「クワッドアクセル」を使った初めての本格的な堤体盛立作業を実施した。実績をもとに、成瀬ダム堤体打設工事(秋田県東成瀬村)で自動化重機を20-30台規模で適用した台形CSGダムの堤体打設作業を実施する。

管制室から指示する様子

 クワッドアクセルは、汎用の建設機械に計測機器や制御用PCを搭載して作業を自動化する工法で、リモコンでの遠隔操作などと異なり、1人が作業指示を出せば、複数の建機が自律的に作業する。
 2015年に五ヶ山ダム建設工事(福岡県那珂市)で自動振動ローラーの実用化と自動ブルドーザーの実証試験を実施し、17年には大分川ダム建設工事(大分市)で自動ダンプトラックの導入試験に成功した。小石原川ダムでは、コア材の盛立作業に本格的に適用し、管制室からの指示で自動ダンプトラック3台、自動ブルドーザー2台、自動振動ローラー2台が5時間にわたって連続作業してコア材一層分(約1300m3)を盛り立てた。
 工事の概要は、堤高139m、堤頂長さ約550m、堤体積約830万m3のロックフィルダムの本体建設工事で、発注者は水資源機構、施工は鹿島・竹中土木・三井住友建設JVが担当している。工期は20年3月まで。

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