【大阪自由大学・講演会】「新しい大阪を創造する-新美術館を通して」 大阪新美術館設計・遠藤氏が登壇 | 建設通信新聞Digital

5月16日 木曜日

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【大阪自由大学・講演会】「新しい大阪を創造する-新美術館を通して」 大阪新美術館設計・遠藤氏が登壇

 一般社団法人の大阪自由大学は11日、大阪市の上田靖子服飾専門学校で特別講演会「新しい大阪を創造する-新美術館を通して」を開いた。学生を始めとした若い層を中心に約40人が参加。大阪市が計画する大阪中之島美術館(大阪新美術館)の設計を手がけた遠藤克彦氏が登壇した。
 講演で遠藤氏は、中之島地区の歴史や美術館の設計趣旨、設計コンペ時の提案に向けた制作秘話などを紹介。配置計画について「中之島という立地を考え、結節機能に注目した。美術館を魅力ある施設として整備して人を引きつけつつ、次の場所へと結びつけていくことを重視した」と話す。
 設計コンペでは現地調査の後、スタッフとともに40以上のスタディー模型を作成した。「多くのスタディーをつくることで、長所というよりも何がだめなのかのNGポイントが見えてくる。そうすることで美術館がどうあるべきかが見えてきた」と提案時を振り返った。
 このほか、景観を含めた中之島の今後の開発のあり方に対する私見などについても語った。
 現在、東京と大阪、茨城に事務所を開設している遠藤氏は「3つの事務所を動かしつつ、来年は海外での仕事にも挑戦したい」と意欲を見せている。

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