【建設業の魅力発信!】東北建設業青年会が東北工大生と意見交換 i-Conに高い関心、災害がきっかけに | 建設通信新聞Digital

4月19日 金曜日

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【建設業の魅力発信!】東北建設業青年会が東北工大生と意見交換 i-Conに高い関心、災害がきっかけに

 東北建設業青年会(渡辺大輔会長)は19日、仙台市内の宮城県建設産業会館で東北工業大学の学生と意見交換会を開いた。学生からはi-Constructionに関する取り組みへの質問が多く寄せられ、関心の高さをうかがわせた。青年会側は、生産性の向上に加えて週休2日制の導入など、労働環境改善の過渡期にある建設業界の現状や、建設業ならではの仕事のやりがい、面白さを紹介した。
 会合には渡辺会長を始めとする青年会役員11人、東北工大からは工学部都市マネジメント学科の2年生14人、菊池輝教授らが出席したほか、東北地方整備局企画部の石井宏明企画調整官ら3人が同席した。
 冒頭、渡辺会長は「皆さんが日々、勉強している建設業の世界で最前線に立っているのが地域建設業だ。疑問に思っていることなどを何でも聞いてほしい」とあいさつした。
 学生からは「ドローンやICT建機は現場でどれくらい活用されているのか」「自動制御などに不具合が発生して事故が起きることはないのか」といった質問のほか、「ICTの取り組みが進むことで、かえって人手が余ってしまうことはないのか」などの疑問が寄せられた。
 青年会側は、ICTの試行がスタートしたばかりの新しい試みであることを説明した上で、「国だけではなく東北各県でも続々と試行が進んでいる。事例は今後さらに増加する」「使う側が最悪のケースを想定し、トラブルが起きうることを前提にして活用しているので大きな問題は発生していない」などと回答した。
 青年会側が学生に建設業に関心を持った理由について質問すると「傷んだ道路や建物を見ても、誰かが知らないうちに直してくれていると思っていた。東日本大震災で直すために頑張っている人たちの様子を目の当たりにした」と震災を契機に関心を持った学生の声が寄せられた。また、「暮らしている地域をより良い場所にしたい」との思いを語る学生もおり、参加した学生の多くが地元の就職を希望していることもわかった。
 最後に渡辺会長は「関心のあるテーマについて職場見学なども活用し、座学だけでなく実学として現場の姿を学び、有意義な学生生活を過ごしてほしい」と呼び掛けた。

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