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【レガシー】大阪万博のシンボル「太陽の塔」 耐震改修、内部展示を復元・制作し18年公開へ

最終更新 | 2017/04/04 12:06

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50年近くが経過し老朽化が進む太陽の塔

 大阪府吹田市、万博記念公園にそびえ立つ高さ70mの「太陽の塔」。1970年の日本万国博覧会(大阪万博)のシンボルゾーン展示館として建設された太陽の塔は、芸術家の岡本太郎がデザインを手がけたことで知られ、大阪のランドマークとしても長く親しまれてきた。建設から50年近く経過し老朽化が進んだことを受け、大阪府は太陽の塔の大規模なリニューアルを決断。昨年10月から工事がスタートし、2018年春の完成を目指している。大阪に再び万国博覧会を誘致する動きが進むなか、70年万博のレガシー(遺産)である太陽の塔に再び、熱い視線が注がれている。

◆仮設建築物から工作物に変更
 70年3月に始まった大阪万博で、太陽の塔はシンボルゾーン展示館のパビリオンとしての役割を果たした。内部には「生命の樹」を始めとするオブジェが展示されていた。当時来場者は5基のエスカレーターを使い高さ約30mの最上階までアクセスすることができ、会場を訪れた人々に大きな驚きと感動を与えたという。
 太陽の塔の管理に当たっている大阪府日本万国博覧会記念公園事務所の平田清課長によると、万博当時の太陽の塔は建築基準法上「仮設建築物」の扱いで、閉幕後「工作物」に変更された。ランドマークとしての保存が決まった75年以降、塔の内部が一般公開されることはほとんどなかった。
 塔は92年に外観の塗り替えが行われたのみで40年以上、大がかりな改修は受けてこなかった。「博覧会期間中に万が一地震があった場合に備え、当時の耐震基準はクリアしていた」(平田課長)こともあって、95年に起きた阪神・淡路大震災でも目立った損傷は見られなかった。

◆建築基準満たすミュージアムに

改修後イメージ。新たな 出入り口などを設ける

 府は2015年11月に「日本万国博覧会記念公園の活性化に向けた将来ビジョン」を策定。このなかで塔をミュージアムとして再生する方針が盛り込まれた。ただし内部を常時公開するためには用途を変更し、現在の建築基準や防火基準を満たす必要がある。耐震性確保のため、まず塔の「脇」から下の部分はコンクリートを内側から増し打ちを施す。現在30cmほどの壁の厚みが、50cmまで増すことになる。
 一方、「肩」から上の部分については鉄骨の数を増やして補強を実施。また万博当時のエスカレーターを撤去し階段に変更することで、塔自体の軽量化も図った。代わりにエレベーターを設置することでバリアフリーに対応。完成後は塔の西側に新たに設けられた出入り口から内部にアクセスすることになる。
 このほか、地下部分に展示室を増設し、内部にあった「生命の樹」を始めとする展示物の修復にも着手した。万博開催後に行方不明になったという巨大なオブジェ「地底の太陽」も今回、復元される。

現在の「生命の樹」

 耐震改修工事の設計は昭和設計、施工を大林組が担当している。内部展示の復元・制作は岡本太郎が創設した現代芸術研究所が担当している。工期は改修工事が18年2月28日まで、展示物の修復は同年3月15日までを予定している。3月下旬から内部の公開がスタートする予定だ。事前予約のうえで見学できる仕組みになるというが、詳細は未定だ。

◆ふるさと納税活用寄付金1億目指す
 改修工事前の16年10月に府が行った内部見学会には2日間で約1100人が訪れた。事前受け付けの段階で約8万人分の応募を集め、関心の高さをうかがわせた。こうした人気を背景に、万博記念公園のホームページ上で工事進捗の模様を紹介する動画を公開している。
 また、府は16年10月から内部再生事業に対する寄付金募集を開始。ふるさと納税制度を活用し、1億円の募集を目指している。受け付け期間は18年1月末まで。寄付参加者には金額に応じた記念品のほかに、太陽の塔公開時の先行入場券なども贈られるという。

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