【建設業界・女性の活躍へ】現役女性技術者と土木・建築を学ぶ女子学生が意見交換 コンクリ工学会ら | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

公式ブログ

【建設業界・女性の活躍へ】現役女性技術者と土木・建築を学ぶ女子学生が意見交換 コンクリ工学会ら

 土木・建築を学ぶ女子学生と現役で活躍する女性技術者による「建設業界で活躍する女性技術者とこれから働く学生のための座談会」が21日、札幌市の北海学園大学で開かれ、同大や室蘭工業大学で土木・建築を学ぶ女子学生20人が参加する中、建設業界で女性の働き方、女子学生の悩みや今後の進路などをテーマに意見を交わした。
 日本コンクリート工学会北海道支部若手会運営委員会、建設どさん娘の会と日本建築学会北海道支部の共催で、北海道建設業協会と北海道建築士会札幌支部が後援した。
 パネルディスカッションでは、山本純江さん(ドーコン)、林真弓さん(萩原建設工業)、鈴木彩恵さん(アラシキ建築設計事務所)、新海直美さん(nest)、谷口悠美子さん(大成建設)の5人のパネリストが建設業界での女性の働き方や子育てをしながら働く日常生活などを紹介した。
 交通部で道路の土木計画、コンサルタントなどに携わる山本さんは「高校時代に公共交通機関の大切さを感じ守っていきたかった。道路造りには子育ての経験も生かせる」と感想を述べた。
 現場の品質・工程管理などにかかわる林さんは「構造物が完成したときの達成感は大きい」、鈴木さんは「住宅の設計に興味があり、この業界に飛び込んだ」と話し、自身の携わった設計作品の工夫や苦労を紹介した。
 個人で事務所を構える新海さんは「お客さまと一緒にものづくりをしていくことが楽しい。インテリアが好きだった経験が仕事に生かされた」と仕事のやりがいを伝えた。
 子育てをしながら勤務する谷口さんは「時間に追われる中でも大きなプロジェクトにかかわる楽しさを感じている。学生の皆さんは自らをアピールして目標に向かって頑張って」とアドバイスした。
 このあと、2つのグループに分かれ、座談会を行い、学生たちと活発な意見を交わした。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら