モノづくりで建設業と並ぶ製造業。担い手不足や脱炭素といった課題がある中、AI(人工知能)やDX(デジタルトランスフォーメーション)への注目が高まっている。こうしたトレンドを先取りする展示会「ファクトリーイノベーションWeek」が21日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開幕した。1850社の先端技術が一堂に集結。主催するRX Japanは最終日の23日までに9万2000人の来場を見込む。
何をどれだけ、いつまでにつくるのか–。多品種を製造する工場では、生産能力を最大化するため、生産計画の策定・修正が日夜行われている。アズビルは、こうした業務をAIで支援する最適生産計画立案システム「VIRTUAL PLANNER PP」を展示した。20日に発表した新サービスだ。
「人が『管理』の名の下に行っていたことをAIとオートメーションで制御する」と開発に携わった木村大作氏は力を込める。
多くの工場は、一つの拠点で複数の製品を、その時々で数量を変えながら生産する。組み合わせは膨大で、計画立案は属人化しがちだ。木村氏によると、短くても数時間、長ければ数日かけて、来月の生産計画が立てられているという。
同社の試算では、新サービスを使えば、従来よりも計画立案にかかる時間を95%短縮できるという。精度面でも、従来の人手作業よりも、5-10%向上する。
実際の試験導入に立ち会った開発担当の木幡真望氏は「数字で結果が表れ、客先に効果が伝わった」と手応えを口にする。「生産計画は従来、この道一筋のベテランがあらゆる暗黙知を駆使して行う世界だった。それに近いことが短時間、高精度で行える」と意義を強調する。
脱炭素化に向けて注目される再生可能エネルギー。とりわけ注目を集めるのがペロブスカイト太陽電池だ。パナソニック環境エンジニアリングは、この分野の国内先頭集団の一角で、会場には開発中の「ガラス型ペロブスカイト太陽電池」を展示した。持ち株会社のパナソニック、AGCと3社協働で取り組んでおり、現場実証も始まっている。
製品の特徴は、光の透過率を自由に変えられること。会場には、透過率を変えたガラスを並べ、向こう側にはビル群の写真を置いた。来場者に眺望の変化を体感させながら、商品の利点をPRした。
「発電性と意匠性を同時に求められる製品」と話すのは、営業担当の深谷成輝氏。手に持ったサンプル製品は透過率を絵の濃淡のように使い、木の葉の絵柄が描かれている。「工場の窓開口に社名ロゴを入れるといった使い方も提案できるのではないか」と話す。













