【路面変化を迅速解析!】AIによる道路管理支援システムを今夏までに実用化 ウェザーニューズ | 建設通信新聞Digital

5月15日 水曜日

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【路面変化を迅速解析!】AIによる道路管理支援システムを今夏までに実用化 ウェザーニューズ

 ウェザーニューズは、2019年夏までにAI(人工知能)を使ってリアルタイムで路面状況の変化を解析する道路管理支援システムを実用化する。盛岡市内を走行する車両の車載カメラ映像から事故やパンクの原因となる路面損傷を検出するため、リアルタイム画像転送の実証実験を実施済みで、今冬は路面凍結・積雪の把握や白線検知について実証実験する。

実験時の画面

 道路管理に必要な積雪や凍結、損傷などの路面状況の把握は現場や定点カメラを使って目視で確認する方法が主流となっている。ただ、目視で発見するまでに時間がかかることや人によって評価にバラツキが出るという課題もある。路面損傷はアスファルトが固まる際に収縮してできたすき間に入った水分が凍結時に膨張して路面が隆起する「凍上現象」が起きる。前年の盛岡市内では雪解け時に市職員や市民の目視によって約4800件の損傷が見つかった。
 開発する「AI道路管理支援システム」は、AI技術を使った動画解析によって路面状況の変化を自動で検知・マッピングすることで、積雪や損傷の早期発見・早期対処につながる。情報通信研究機構(NICT)やクレアリンクテクノロジー、IoTコンサルティングが技術協力し、車載カメラ映像の高解像度による伝送や低コストでの導入を実現する。
 2018年10月に盛岡市の協力で実証実験したところ、車載カメラの映像をリアルタイムで伝送でき、独自技術による映像解析で損傷を検知できることを確認した。

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