【人と人を結び・時と時をつなぐ】香山壽夫氏 福岡県「美しいまちづくり建築賞」特別講演で建築の役割語る | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【人と人を結び・時と時をつなぐ】香山壽夫氏 福岡県「美しいまちづくり建築賞」特別講演で建築の役割語る

福岡県美しいまちづくり建築賞の特別講演、受賞作品発表会が5日、福岡市の西鉄グランドホテルで開かれ、多くの建築関係者や学生らが参加した。特別講演では、東大名誉教授で香山壽夫建築研究所所長の香山壽夫氏が「人と人を結び/時と時をつなぐ/建築」をテーマに講演した。
 同賞は、個性豊かで美しく、良好な景観を形成する建築物を表彰することで、県が進める美しいまちづくりに対する県民意識の醸成を目的に毎年実施しており、今回で31回目を迎える。
香山氏は、人と人、過去と今がつながり、何世代もの人たちが住んでいたことを日常で感じることができるまちを「美しいまち」とし、自身の体験を交えて建築の役割を説明した。その上で、「日本は美しいまちを壊し、ともに生きるための空間を一緒につくるという本来の目的を忘れてしまった。われわれはいま一度それを思い出さなければならない」と主張した。
作品発表会では、選考委員長の田上健一九州大大学院教授による審査講評に続き、大賞を受賞した「小屋の間」(住宅の部)の松山将勝氏(松山建築設計室)と「すばる保育園」(一般建築の部)の藤村龍至氏(アール・エフ・エー)、林田俊二氏(建築企画コム・フォレスト)が自作を解説した。

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