建築研究所は16日、茨城県つくば市の同研究所で国内最大級の静的加力装置「鉛直2000トン・水平2方向加力装置」の完成披露会を開いた。同装置は、複数台の鉛直ジャッキで最大2000tの鉛直荷重を再現しつつ、水平2方向の加力が可能な国内最大級の静的加力装置となる。
　同装置により、実大規模の連層耐震壁や大型コンクリート杭部材が大地震時に受ける力を終局状態まで再現する実験を行い、建築物の継続使用に求められる部材性能の検証が可能となった。
　同研究所の緑川光正理事長は完成披露会で「政府が組んだ国土強靱化の予算によって、加力装置を従来より高性能なものに更新できた。産官学問わず外部と連携して新装置を生かしていきたい」とあいさつした。

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