【空調の感染源低減】オゾン清掃装置開発/新日本空調 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【空調の感染源低減】オゾン清掃装置開発/新日本空調

 新日本空調は、空調機内に設置可能なオゾン清浄装置「EX⁻ViC(エクスヴィック)」を開発した。同社の空調制御技術に、オーク製作所(東京都町田市、藤森昭芳社長)独自の窒素酸化物(NOx)を含まないピュアなオゾン発生技術「pureO(ピュアオー)」を組み合わせたもので、これで空調機内のフィルターなどに付着する感染源を不活化・低減するとともに、脱臭効果も発揮して清浄な空気を提供する。
 同装置に採用したpureOは、水銀を一切使わない環境に優しいスマートエキシマUV(紫外線)ランプにより、NOxフリーなピュアなオゾンを生成する技術。従来の放電型オゾン発生装置は、空気に高電圧をかけてオゾンを生成するため空気中の窒素にも影響し、健康に有害で金属腐食などの悪影響も及ぼすNOxが発生していたが、同技術ではNOxが発生しない。開発した装置には、波長172ナノmのランプを採用し、NOxを発生させずにオゾンだけを効率的に生成している。
 同装置を導入した空調システムでは、まず高性能フィルターで空気中に浮遊する微少な感染源を除去する。その後、ファン風量と同装置が連動した制御により、自然界と同レベルで安全な0.05ppmの低濃度オゾンを空調機内のフィルターなどに安定供給し、付着した感染源を不活化・低減する。

オゾン洗浄装置の使用イメージ


 検証の結果、表面に付着したウイルスを0.05ppmの低濃度オゾンが、4時間で99.9%不活化させることを確認できた。同装置は、空調エリア用エアハンドリングユニットとなっており、対象エリアは1000㎡程度。装置を複数台設置することで大空間への対応も可能だ。
 同社はフィルターによる従来技術に、今回の装置を含むさまざまなソリューションを組み合わせ、今後も感染症対策などに貢献していく。

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