【納入技術でSDGsに貢献】営農支援から学校教育まで/新日本空調 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【納入技術でSDGsに貢献】営農支援から学校教育まで/新日本空調

 新日本空調は、サステナブル(持続可能)な社会の実現に向けたCSR(企業の社会的責任)活動や、ESG(環境・社会・企業統治)経営を実践する中で初の取り組みに踏み切った。福島県立相馬農業高校のビニールハウス内や教室で15日、同社初の出前授業を行っており、これでSDGs(持続可能な開発目標)の17の目標のうち、5つの目標に貢献することができたという.



 今回のかぎとなったのが、同社とアースコンシャス(徳島市、青山恭久社長)が共同開発し、少ないCO2での植物生産を可能にした「CO2施肥制御装置 C-BRES(シーブレス)」。2021年3月、これを初めて相馬農業高校に納入した関係で、今回の出前授業を開くことができた。

 シーブレスは、同社の空気制御を農業に生かし、植物近傍だけにCO2を供給することで、供給量を大幅に削減してビニールハウス内の空気質環境を改善する技術。

 自動潅水(かんすい)、遠隔監視装置なども採用したことで、露地栽培をICT化しスマート農業を実現している。無人化の植物工場ではなく、人の頭と手を使って野菜を育てる効率性と生産性の高い新たな農業スタイルを確立した。

 初の出前授業で生徒にはシーブレスの仕組みのほかに、使い古した作業服を原料としてリサイクルしたアースコンシャスの「ポリエステル媒地」に野菜を植えて生産することや、植物にはCO2を必要としない時間帯があることなどを伝えた。
 
 今回の取り組みにより、納入技術による営農支援や環境改善に加え、学校教育にまで貢献することを実現。日本の農業の次世代を担う若い世代にキャリア教育をすることは、就農イメージをアップし、離農を食い止め持続可能な営農への貢献にもつながる。

 この取り組みで、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」、目標8「働きがいも 経済成長も」、目標11「住み続けられるまちづくりを」、目標12「つくる責任 つかう責任」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」の合計5つの目標に貢献することができた。

 同社は今後も事業特性を踏まえながら、SDGsに貢献できる事業活動を推進していく。


営農支援と新日本空調グループが目指すSDGs




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