川崎市は、「川崎市総合自治会館跡地等活用事業」の事業者を公募した結果、東レ建設を代表とするグループに決めた。公募には同グループを含む6者が参加した。提案によると、農業に参加できる施設や地産地消型飲食施設、子育て世代支援施設といった「農」「食」「健康」に触れられる施設を整備する。4月以降に20年間の事業用定期借地契約し、東レ建設が設計施工する。2022年度中に供用を開始する。
グループの構成員はナチュラ(飲食などのテナント運営)、クレイドル(産前産後ケア、保育園など子育て支援事業の実施)、東洋コミュニティサービス(維持管理)。
「誰もが健康に“いのち”を育む―武蔵小杉のふるさと」をコンセプトに、敷地内には「農」シェアリングファーム、「食」アウトドアダイニング、「健康」ウエルネスリビングの3エリアを設ける。
「農」エリアには、ビニールハウスや高床式栽培台、IoT(モノのインターネット)自動灌水(かんすい)システムからなる農園を設ける。子供から高齢者、車椅子利用者など、誰もが参加できるようにする。
「食」エリアは、「農」エリアで育てた野菜や川崎産の野菜を中心とした地産地消型飲食施設とショップを整備する。地域のさまざまな活動に利用できる地域交流スペースも設ける。
「健康」エリアは、産前産後ファミリーケア施設や保育施設、クリニックで構成し、孤立しがちな子育て世代をトータルサポートする。
所在地は、JRと東急東横線・目黒線武蔵小杉駅近接の中原区小杉町3-1ほかの敷地2915㎡。