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5月2日 木曜日

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【石黒館は長谷工ら】大和ハウスらが中島館/万博協会

 2025年日本国際博覧会協会は30日、万博のテーマ事業である「シグネチャーパビリオン」のうち、建物現物協賛としていた「いのちを拡げる・石黒P」と「いのちを高める・中島P」の設計・施工者を発表した。いずれも23年8、9月に着工し、24年9月ごろの完成を目指す。
 石黒館の基本・実施設計は石本建築事務所、施工は長谷工コーポレーションと不二建設が担当する。建築家の遠藤治郎氏が建築・展示空間のディレクターとしてパビリオンデザインを監修した。

「いのちの未来」イメージ(©FUTURE OF LIFE/EXPO2025)


 パビリオンの名称は「いのちの未来」。外壁には、いのちと技術の起源を表す水が流れる。構造はS造2階建てで、展示場には水平的に広がる未来シアターと垂直的に広がるアンドロイドシアターなどを設ける。生物的進化だけでなく、科学技術による人類の進化に焦点を当て、人間が生きたい「いのち」を自ら設計していく未来社会を示し、「いのち」の新たな在り方を展示する。

 中島館の基本設計は、小堀哲夫建築設計事務所(統括・意匠設計)とオーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ・ジャパン・リミテッド(構造・設備設計)が、実施設計と施工は大和ハウス工業とフジタが担当する。

「いのちの遊び場クラゲ館」イメージ(©steAm Inc.&Tetsuo Kobori Architects All Rights Reserved)


 パビリオンの名称は「いのちの遊び場クラゲ館」。敷地内にはクラゲをモチーフとした大屋根を設置し、流れるような外観を演出する。構造はS造2階建て。パビリオン体験のテーマを「いのち高まる五感の旅」としており、1階シアターゾーンでは国内外の祭りを中心に音楽や踊りなどを通じて五感を開く体験を提供する。

 今回の施工者決定により、テーマ館8館のうち6館の整備事業者が決定した。現在、整備事業者が決定していないのは、再公告中の「いのちを磨く・落合P」と再々公告に向けて手続きが進んでいる「いのちをつむぐ・小山P」の2館。

 

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