カキフライ、ケイジャンチキン、豆腐のラザニア風、花野菜のマリネ--。竹中工務店東京本店の食堂には、多彩で豊かなメニューが並ぶ。同社や同社グループ社員が利用し、午前までの仕事に一息入れ、健康的でおいしい食事をとりながらランチタイムのひとときを過ごしている。
メインメニューは鶏ももテリマヨや黒豚&キャベツメンチといった肉料理と、いわしフライや鮭のちゃんちゃん焼きなどの魚料理が、それぞれ1種類ずつ日替わりで提供される。分量を半分にしたハーフサイズも人気を集めている。
麺類は、そばとうどんに加えて、ラーメンを用意。鉄板を備えるライブキッチンコーナーは、北海道ジンギスカンやあんかけ焼きそばなど、目の前で調理されたできたての一品が食べられる。
新鮮なサラダや惣菜を量り売りしているビュッフェ形式のサラダデリコーナーも特徴の1つ。テイクアウト容器に食べたいメニューを自由に組み合わせ可能で、執務フロアのリフレッシュコーナーに持ち込んで食事することもできる。
2018年11月に完了した東京本店の改修では執務空間はもちろん、「心身ともに健康になれる食空間」の実現に向けて食堂もリニューアルした。ライブキッチンやサラダデリコーナーを新設したほか、WELL認証の取得へ向けてメニュー構成も見直した。
野菜メニューの充実やハーフサイズの新設などを始め、各メニューの栄養成分やアレルギー項目も表示。お盆や食器は一新し、見た目も鮮やかとなった。
さらにカフェでも弁当やカレーを出すことで、食事提供エリアを分散し、これまで課題だった混雑の緩和につながっている。
食堂のリニューアルに当たっては、社内横断的なワーキンググループを結成し、意見を出し合った。リーダーを務めた冨岡裕一郎開発計画本部3グループ長は、「メニューを絞り込み、一品一品の質を高めた」と話す。
社員からは「おいしくなった」と好評を得ている。前田知宏東京本店総務部総務グループ課長は、今回のリニューアルを通じて「食堂に対する社員の関心が高まった」と喜びを語る。