【JIA四国学生卒業設計コン】金賞に田中正道さん(香川大)の「人工土地の少女と未来と記憶」 住民との交流からプラン提示 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【JIA四国学生卒業設計コン】金賞に田中正道さん(香川大)の「人工土地の少女と未来と記憶」 住民との交流からプラン提示

金賞に輝いた田中さん

 四国地方で建築を学ぶ学生の卒業制作作品展「四国建築学生卒業設計展2017」が、高知市文化プラザかるぽーとで14日から16日まで開かれた。四国建築学生の会と日本建築家協会(JIA)四国支部が共催し、総合資格学院が特別協賛した。
 JIA四国支部の「学生卒業設計コンクール2017」も兼ねており、15日にはUID一級建築士事務所代表の前田圭介氏らJIA会員が学生の作品を審査した。
 今回は、高知工科大から14作品、河原デザイン・アート専門学校から4作品、四国職業能力開発大学校から1作品、初参加となる香川大から1作品の計20作品が出展された。
 学生がプレゼンテーションを行い、審査した結果、金賞に田中正道さん(香川大)の「人工土地の少女と未来と記憶」、銀賞に天羽朝陽さん(高知工科大)の「物見遊山の森」、銅賞に冨家真弓さん(同)の「逃げ場としての図書館」が選ばれた。審査員賞には田中さんのほか、楠本建さん(同)の「神殿としての図書館、社寺から展開する日本独自の図書館建築」、石田知弘さん(同)の「糸雨を待つ」がそれぞれ選出された。
 表彰式に続き、総合資格学院を代表し、青山功松山校学校長が「当学院が協賛させていただき7年目となる。このような輪を広げていくため、当学院としてもサポートしたい」と激励した。同学院の辻江利子高松校・高知校学校長も「皆さんの思いや知識、経験を生かしてほしい」とあいさつした。
 初参加の香川大から金賞の栄光に輝いた田中さんは、建築運動「メタボリズム」の提唱で知られる建築家・大高正人が設計した香川県坂出市の「人工土地」再生を題材にした。実際、人工土地に2カ月間暮らしながら、住民との交流の中で課題を探り、再生プランを提示した。4月から横浜国大大学院で学ぶ田中さんは「助けてもらった後輩や仲間に感謝したい」と喜びを語った。

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