【戸田建設】建設現場・地下火災報知システム「TO-FAS」を開発 安心・安全な作業環境の整備へ | 建設通信新聞Digital

5月14日 火曜日

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【戸田建設】建設現場・地下火災報知システム「TO-FAS」を開発 安心・安全な作業環境の整備へ

 戸田建設は、新築工事中の建設現場における地下階の火災報知システム『TO-FAS』(TODA FIRE ALARM SYSTEM)を開発した。建設現場の地下階の万一の火災に備え、いち早く現場作業員に火災を知らせ、安全に避難階へ誘導する新たな仕組みだ。

吊ボルトを利用した感知器の設置状況

 システムは、無線式感知器(パナソニックライフソリューションズ社製)を使い、感知器と連動して音とフラッシュ光で安全に避難階に現場作業員を誘導する。構成機器は「煙感知器(親機・子機)」「光る警報ブザー・中継アダプター」「パトライト」「UPS(無停電電源装置)」。無線式・電池式の感知器は配線工事が不要なため、現場の工程進捗に応じて容易に移設することができる。煙を感知すると、子機から親機に無線で発信するとともに、警戒エリアの感知器すべてが鳴動し火災を知らせる。
 子機からの信号を受信した親機は中継アダプターに信号を発信し、階段出入口に設置した光る警報ブザーが音とフラッシュ光を発し、作業員を階段室へ避難させる。停電時はUPSにより電気を供給し、同様に音とフラッシュ光で作業員を階段室へ避難させる。
 また、避難階の案内看板や仮囲いなどにパトライトを設置し、地下階の火災発生を音と点滅により避難階の作業員に早期に知らせることができる。
 システムは今後、順次現場に展開し、安心・安全な作業環境の整備に努めていく方針だ。

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