【第10回建コンフォト大賞】最優秀賞の岡本芳隆さんは4回目の受賞 これからも参加したい! | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【第10回建コンフォト大賞】最優秀賞の岡本芳隆さんは4回目の受賞 これからも参加したい!

 一般の市民がデジタルカメラなどで気軽に参加できるフォトコンテストとして、建設コンサルタンツ協会が主催する「建コンフォト大賞」。第10回の節目となる今回、最優秀賞を射止めた岡本芳隆さんは「10回のうち9回応募した。5年目にようやく入賞し、今回で4回目の受賞となる」と話す。写真歴30年だがコンテストに興味を持ったのは「ここ10年ぐらい。建コンフォト大賞は応募点数が1点だけの一発勝負だけに過去の入賞作を見て勉強した」とも。

最優秀賞の岡本氏(中央)と優秀賞の栗原氏(左)、松元氏

 今回は明治から平成まで鉄道トンネルとして使用された大日影トンネル(山梨県甲州市)を撮影。「長いトンネルの奥行きをどう表現するか」工夫を凝らす中で、重厚な歴史の奥行きも感じさせる作品に仕上げ、高い評価を得た。
 優秀賞は、路面電車が4方向に行き交う浜大津駅前交差点(大津市)を撮影した栗原正隆さんと、北海道上士幌町の三国峠から松見大橋を望む夜明けの光景をとらえた松元澄夫氏の2人。栗原さんは2回目、松元さんは初めての応募でともに初受賞となった。23日の表彰式で初めて顔を合わせたが、さまざまな写真コンテストを通じて「互いに知る存在だった」と松元氏。栗原氏は「講評をいただけるのは大変うれしい。いろいろな意見を聞きたいし勉強になる」と語る。
 3人とも建コンフォト大賞には「これからも参加したい」とさらなるレベルアップを誓い合っていた。
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 10回を記念した協賛企業による特別賞で日刊建設通信新聞社特別賞に輝いたのは、3本の交差する道路を1本の橋脚で支える名古屋市内のロータリー式交差点を被写体とした長谷川敏則さん。エイト日本技術開発九州支社で統括技術部長を務める橋梁エンジニアだ。写真を撮り始めて9年。「初めの頃は仕事の延長で記録的に撮影していたが、1年ぐらいしてちょっと違うなと。使う人がいて必然性があってそこにあるのだということを意識しながら撮るようになった」と振り返る。

日刊建設通信新聞社特別賞に輝いた長谷川氏

 中部支社勤務に撮影した受賞作は「周囲を建物に囲まれた目立たない橋梁だが、設計・施工に関わった人たちの苦労と知恵がつまった構造物に感動した。力強く広がる主梁は生き物のようで手のひらとも木のようにも見える。その躍動感、ダイナミックさを強調したかった」という。
 フォトコン大賞には第7回から応募し、今回で4回連続の受賞となる。「ごく普通の橋梁でもさまざまな知恵と技術で造られている。その代表例として応募した。それを読み取ってくれたことに感謝している」と笑みを浮かべる。

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