【技研施工】西アフリカ・セネガルのダカール港岸壁改修で 「ジャイロプレス工法」がODA案件に採用 | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

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【技研施工】西アフリカ・セネガルのダカール港岸壁改修で 「ジャイロプレス工法」がODA案件に採用

 技研製作所のグループ企業である技研施工(高知市、大平厚社長)は、西アフリカ・セネガルのダカール港でジャイロプレス工法による岸壁改修工事をODA(政府開発援助)案件として、材料・施工のパッケージで受注した。ことし7月末から着工する予定だ。

ダカール港での「ジャイロプレス工法」による施工イメージ

 ダカール港の内陸国向け経由貨物の年間取扱量は2015年からの7年間で約1.7倍に増えると予想されている一方、それを扱う第三ふ頭は老朽化が著しく、陥没や沈下などによって、安全な荷役に支障が出ている。加えて、岸壁の水深が浅いため、大型船舶が寄港できない状態になっている。そこで、第三ふ頭を改修し、安全かつ効率的、衛生的な荷役の実現と、ダカール港を経由する隣国マリ向け物流の拡大を図ることとした。
 今回のODA案件に当たっては、長崎港を始めとする国内のジャイロプレス工法による岸壁改修工事の実現を基にした工法提案とともに、海外では初となる材料供給と施工をパッケージ化した提案を行い、「大型の作業船が不要なため、工事中も船舶の接岸・荷役が可能であること」「近接施工による既存構造物への影響が極めて小さいこと」などが特に高く評価され採用に至った。
 工事は、「サイレントパイラーF401-G1200」の2台同時施工で、径1000mmの鋼管杭299本と径318.5mmの小口径鋼管299本を回転切削圧入することにより、延べ7カ月の短期間で施工し、港湾機能の迅速な向上を図る。
 必要な杭材約2800tの供給は、技研施工がグループ企業であるJ Steel Group Pty Limitedを通じて調達するパッケージ受注となっている。技研施工がアフリカで圧入工事を受注するのは今回が初めてとなる。

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