【日本下水道事業団】女性職員が中心となって設計を担当した新女子寮建設 19年秋に発注へ | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【日本下水道事業団】女性職員が中心となって設計を担当した新女子寮建設 19年秋に発注へ

 日本下水道事業団(JS)は、埼玉県戸田市の研修センターに新築する女子寮の建設に向け、秋ごろにも建設工事を発注する。JSの女性職員が中心となって設計に携わり、セキュリティーやプライバシー、環境対策に配慮した施設を検討してきた。順調にいけば、2020年度当初にも着工。JSの設立から50周年を迎える22年度に、供用開始を目指す。

基本設計時点のパース

 17年に、設計チームリーダーなど女性のJS職員が中心となって設計を担当する「Dolceプロジェクト(Dormitory for Ladies toward Cooperation and Evolution=協調と進化を目指した女子寮)」を始動。設計を昭和設計に委託し、女性研修生が使いやすい施設について検討してきた。
 研修センターの所在地は戸田市下笹目5141。新女子寮棟の規模はRC造4階建て塔屋1層延べ2690㎡となる。1階には災害時の避難場所としても活用できる多目的ルームを設置するほか、各階に談話室を設け、憩いの空間を創出する。
 また、国産木材・合法木材の活用や、外部日除けルーバーにも木材を採用することで、環境に配慮する。内装も、経済性を考慮した上で木質化を実施。設計に携わった企画調整課の太原亜実氏は、「柔らかい雰囲気を目指した」と語った。また、カード式鍵の採用、男女別のフロア配置など「セキュリティーにも十分配慮した」。地方公共団体の技術系女性職員の増加に対応し、安心して使える施設を目指す。

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