【九電工】学術研究者へ助成金贈呈 研究テーマは「沖縄の建築物におけるパッシブデザイン」 | 建設通信新聞Digital

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【九電工】学術研究者へ助成金贈呈 研究テーマは「沖縄の建築物におけるパッシブデザイン」

 九電工は21日、福岡市の本社で2019年度「学術研究者」助成金贈呈式を開いた。城野正明取締役専務執行役員技術本部長らが出席し、入江徹琉球大工学部工学科准教授に助成金目録を手渡した。

目録を手にする入江准教授(中央)

 あいさつした城野専務は、支援制度の意義や入江准教授の研究内容を紹介した上で、「亜熱帯地域におけるパッシブデザインの研究は、空調分野の技術発展に寄与すると確信している。今回の助成金が研究、教育活動の一助となり、優れた成果を収めることを祈念する」と述べた。
 研究テーマは「沖縄の建築物におけるパッシブデザインの現状と可能性に関する研究」。亜熱帯地域に属する沖縄県の建物は、熱エネルギーを必要とせずにCO2の排出量を削減する工夫が随所に見られる。これらを沖縄県内や東南アジアで調査し、地球環境に優しい建築のあり方を探る。入江准教授は、「建物の素材、庇(ひさし)の位置や高さ、空気の流れなどを調査し、南から地球温暖化対策を発信していく」と決意を述べた。
 学術研究者支援制度は、社会貢献活動の一環として優れた研究に取り組む研究者に助成するもので、これまでに48人を支援してきた。1人当たり年間100万円の助成金が贈られる。

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