【復興支援者の力に】仙建協と松月産業が協定 浜松から仙台に駆け付けた復旧援助者に宿提供 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

公式ブログ

【復興支援者の力に】仙建協と松月産業が協定 浜松から仙台に駆け付けた復旧援助者に宿提供

 仙台建設業協会(深松努会長)と仙台市内でビジネスホテルグリーンチェーンを展開する松月産業(今中美恵社長)は3日、「災害時における復旧作業援助者の宿泊に関する覚書」を締結した。同協会が浜松建設業協会と締結している災害時における相互援助協定に基づき、復旧作業のために浜松から仙台に駆け付けた援助者に宿泊サービスを提供する。

深松会長(右)と今中社長

 協定によると、宿泊場所は宮城県建設産業会館に近いホテルグリーンライン(同市青葉区)とし、災害などで宿泊できない場合や宿泊室が不十分な場合は近隣の系列ホテルを用意する。宿泊人数は災害発生翌日の初日が最大10人、2日目以降は同35人で、1週間交代を想定。
 期間はおおむね1カ月とし、その後は協議で決める。発災から72時間以内の宿泊費は浜松建設業協会が支払い、それ以降は仙台建設業協会が支払うことになる。今後、浜松建設業協会も市内でホテルくれたけイン・セントラル浜松を運営する企業と同様の協定を結ぶ予定だ。
 調印に先立ち深松会長は「東日本大震災で苦労した知見を生かした協定を確実なものとする取り組みだ。子や孫の時代まで継続していきたい」と語った。市内に13店舗1150室のホテルを構える今中社長は「復旧・復興を支援する人たちの力となる取り組みとして、今回をきっかけに第2、第3の輪が広がってほしい」とした。
 調印に立ち会った太田進仙台市都市整備局参事兼技術管理室長は「地域建設企業の役割がますます高まる時代を迎える中、他の先べんとなる取り組みだ」と期待を寄せた。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら