【北陸地方整備局】女性活躍新計画策定北陸ブロック意見聴取会を開催 課題、意識変化など議論 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【北陸地方整備局】女性活躍新計画策定北陸ブロック意見聴取会を開催 課題、意識変化など議論

 北陸地方整備局は10日、新潟市の同局で、建設業における女性活躍推進に関する新たな計画策定に向けた北陸ブロック意見聴取会を開いた。全国10ブロックで開催する意見聴取会の初弾。女性技術者や技能者、雇用する経営者を始め、新潟県職員や石川、富山、新潟の3県の建設業協会から代表者が出席し、女性活躍の取り組み状況や課題、意識の変化などについて意見を交わした。
 議事では、各立場から女性活躍に関しての問題意識や現状などが報告された。現場環境については女性の技術者や技能者から快適トイレの普及により、トイレ環境が改善しているといった意見が寄せられた。経営者からは市町村発注工事で快適トイレの浸透や災害現場で適用を求める声も寄せられた。
 また、行動計画に盛り込まれた仕事と家庭の両立に向けて男性にとっても働きやすい環境を整備する重要性が指摘された。女性技術者からは共働き世帯の増加も踏まえ、「男性にとっても休みが取りやすい環境の定着により女性が安心して働ける」といった意見が挙がった。
 新潟県の女性技術職員からは、にいがた女子土木会議の活動などが紹介され、「まだ女性活躍が十分に浸透していない」とし、選ばれる業界になるためにも理解のある男性の増加を訴えた。
 そのほか、経営者からは結婚を機に退職した女性社員が復職できる環境の整備など社内制度を重要視する声が寄せられた。女性活躍の定義についても「女性社員の採用なのか出世なのかがわかりにくい部分がある」とし、さらなる具体化も求めた。
 今後、各ブロックで意見聴取会を開き、10月の第2回新計画策定委員会で骨子案が提示され、12月に新計画を策定する予定だ。

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