【第5回東北支部建築デザイン発表会】発表賞に高橋花歩さんの「かっちょ」 新たな農業景観描く構想 | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【第5回東北支部建築デザイン発表会】発表賞に高橋花歩さんの「かっちょ」 新たな農業景観描く構想

 日本建築学会東北支部(石川善美支部長)は、盛岡市内で第5回東北支部建築デザイン発表会を開き、高橋花歩さん(仙台高等専門学校)の「かっちょ」を発表賞に選定した。
 発表会は、研究発表がベースとなるイベントに、デザイン系イベントを組み込むことで、建築分野の教育の充実と活性化を図るため、同日に開催した市民開放型イベント「みちのくの風2019岩手」の一環として実施した。
 当日は、建築デザインなどを学ぶ学生のグループなど4組が参加し、各自のテーマについて発表。これを櫻井一弥同支部建築デザイン教育部会長ら審査員が、テーマの内容や成果、発表方法などを総合的な視点から審査した結果、高橋さんを発表賞に選んだ。
 「かっちょ」は防護柵を意味する津軽弁。豪雪地帯となる青森県津軽地方で多く見られる鋼製の防雪柵が「景観にふさわしくない」と問題を提起した。その解決策として奥行き方向に厚みを持たせた帯状の空間を設けることで、新たな風景の創出を提案した。
 審査では「見過ごしてしまいそうな農道沿いの工作物に焦点をあて、建築空間として新たな農業景観を描く構想」と高く評価された。

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