【建築デザイン発表賞】阿部・畠山氏の「かんかく」が受賞 建築学会東北支部 | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

公式ブログ

【建築デザイン発表賞】阿部・畠山氏の「かんかく」が受賞 建築学会東北支部

子どもが自然に触れながら自由に学び・考え・遊べる空間づくりを提案


 日本建築学会東北支部(速水清孝支部長)は、2023年度(第9回)東北支部建築デザイン発表賞に、阿部夏美さんと畠山雄豪さん(ともに東北工大)の「かんかく-遊び・学び・繋がる-」を選んだ。

 「かんかく」は、宮城県南三陸町内の子どもが東日本大震災などの環境の変化から、自然を活用した遊びから離れてしまっている状況を踏まえ子どもが自然に触れながら自由に学び・考え・遊べる空間づくりを提案した。子どもの遊びにまつわる行動調査やヒアリング結果に基づき、あずまやや木造の吊り橋、地域のシンボルとなる山を模した築山などの設置を想定した。

 審査では「子どもの遊びを丁寧に観察し、その遊びから学びの要素を抽出して具体的な空間を設計するためのパタンランゲージに落とし込んでいる。経年による木製遊具などの色の変化や、子どもたちが繰り返し遊ぶことで変化していく石や土の様相を想定しており、時間のデザインが織り込まれていることも秀逸だ」と高く評価された。

 発表会は24、25の両日に開いた市民開放型イベント「みちのくの風2023青森」の一環として開いた。


【公式ブログ】ほかの記事はこちらから


建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら