【日建連北陸支部】トンネル・橋梁建設現場で市民見学会を開催 スケールの大きさに学生の心が動く | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【日建連北陸支部】トンネル・橋梁建設現場で市民見学会を開催 スケールの大きさに学生の心が動く

 日本建設業連合会北陸支部は22日、石川富山地区における工事現場の市民見学会を開いた。金沢大学理工学域の2年生35人と担当教官が参加し、石川県内のトンネルや橋梁の建設現場を見て回った。
 最初に訪れたのは金沢市の山側環状道路で建設が進む月浦トンネルの現場。1期線に近接した長さ約1000mの大断面トンネルで、施工を担当している大林組の濱田崇工事長は湧水を伴う未固結地山のため、対策工として水抜きボーリングが不可欠であることや3次元モデルを使って施工管理していると説明した。学生からは「掘削ズリはどこに持っていくのか」「工期に影響する要因は何か」などの質問があった。

月浦トンネル(上)と梯川橋りょう現場

 小松市にある北陸新幹線の梯川橋りょう建設現場も訪れた。学生らはヘルメットに加え安全帯も装着し、鉄建・りんかい日産・北都・高田JVが張り出し架設工法(ワーゲン工法)で施工している桁を間近で見学。張り出しの進捗に応じて両端がやじろべえのように交互に上下するという、JVの木村輝彦副所長の説明に驚いた様子だった。学生の1人は「進路は未定だが、大きなスケールの建設現場を見て心が動いた」と話していた。この日の金沢市内の最高気温は33度で湿度も高く、「土木の道に行くことは決めているが、きょうのような暑さに慣れるかな」と心配そうに話す学生もいた。

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