【東京2020】大会中の道路交通検証 2日間の実証実験を終え交通需要マネジメントに手応え | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【東京2020】大会中の道路交通検証 2日間の実証実験を終え交通需要マネジメントに手応え

 2020年の東京五輪大会を想定した道路の交通混雑緩和に関する2日目の実証実験が26日に行われた。高速道路・一般道路で規制や調整を行い、交通量の増加が予測される金曜日の道路状況を検証する。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と東京都は26日、港区の警視庁交通管制センターで道路混雑の監視状況を公開した。
 1日目の24日と同様に首都高速道路などで入り口を制限・閉鎖した。一般道では環状7号線で都心に向かう交通の青信号の時間を短くするなど都内中心部への車の流入量低減を図った。
 国土交通省によると24日の首都高における1日当たりの通行台数は101万4000台で、109万4000台だった18年7月第4週水曜日と比べ、7.3%減の約8万台減少した。
 大会組織委員会は「全体の交通量を抑えられていたため、大規模な規制を実施しても一般道路で大きな混乱は生じなかった。TDM(交通需要マネジメント)の効果が出ていると感じている」と話した。
 今後、2日間の取り組み結果を検証し、高速道路の通行料金を変動させて流入量を調節する「ロードプライシング」の導入などを含む来夏の対策を検討する。

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