【日建連四国】香川・多度津トンネル工事現場で親子見学会 圧巻のスケールに参加者も感心 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【日建連四国】香川・多度津トンネル工事現場で親子見学会 圧巻のスケールに参加者も感心

 日本建設業連合会四国支部(竹内孝支部長)は26日、恒例の「親子工事現場見学会」を開催した。建設業への理解を深めるため、毎年夏休みに実施している人気企画で、小学生とその保護者37組81人が参加した。今回は、香川県が発注、佐藤工業・枝園建設JVが施工を進める「(仮称)多度津トンネル工事」(香川県)の現場を訪問、土木事業のスケールの大きさに感心した様子だった。
 見学に先立ち、香川県中讃土木事務所道路第二課の山下敬典副主幹が「普段は入れない貴重な現場なので、土木事業に興味を持つ機会にしてほしい」とあいさつ。また、竹内支部長も「夏休みの思い出とし、見学会を通じて理解を深め、将来、この仕事に就いてもらいたい」とあいさつした。続いて、多度津トンネル作業所の平山保彦所長が工事概要や施工方法を説明した。
 平山所長の案内で現場に移動した参加者は、ドリルジャンボやホイールローダーなどの重機や切羽部分、屋外ではコンクリートプラントや濁水処理設備などを見学して回った。参加した保護者から「子どもたちにとって、本当に貴重な体験になったと思う」などの意見が聞かれた。
 トンネルの概要は、長さ701m、車線数は暫定2車線で全幅は11.55m。施工方法はNATM、発破掘削方式などとなっている。工期は2020年11月30日まで。工事場所は香川県多度津町地内。進捗率は7月15日現在で13.4%。このトンネルが整備されると、県中西部地域の臨海地域の各拠点を結ぶ道路ネットワークが実現し、渋滞の緩和や歩行者・自動車の交通安全の確保、地域間交流の活性化に貢献し、大規模災害時の緊急輸送道路としての役割を担うものと期待されている。

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