茨城県技能士会連合会(茨技連、渡邉洋一会長)は8月27日、水戸市内で第2回訓練参加者研修会を開いた。参加した若手技能士13人は水戸法務総合庁舎、水戸城大手門復元整備、水戸城二の丸角櫓復元整備の3施工現場を食い入るように見学し、国指定重要文化財の弘道館も訪れた。
水戸法務総合庁舎は関東地方整備局がRC一部S造地下1階地上6階建て延べ約1万5160㎡規模で建設中。設計は安井建築設計事務所が担当し、建築その他は青木あすなろ建設が施工している。工期は2020年8月末まで。
続いて同社協力会社として法面改修工事を担う鹿島道路の永井恵里菜さんが、法面の上から「水戸城跡であることを重視して吹き付けのモルタルに色を付けた」「地盤が緩いため二重管工法に変更した」などと説明した。
水戸城大手門復元整備と水戸城二の丸角櫓復元整備の両工事現場に会場を移すと、参加者らは足場に登り、発注者である水戸市の山本聖子建築課係長が解説する中、往時の姿に復元する様子を建物間近で見学した。
大手門は吉田工務店・長洲工務店JV(今野栄一所長)、二の丸角櫓は株木建設・豊島工務店・アルプス建設JV(柏崎建雄所長)が施工している。ともに設計は文化財建造物保存技術協会(東京都荒川区)。工期は大手門がことし9月末まで、二の丸角櫓が20年9月まで。
茨技連は19年度中にあと3回研修を行う予定だ。