【熊本地震・災害復旧】俵山トンネルルートが全線開通 12JVの尽力で早期復旧 九州地方整備局 | 建設通信新聞Digital

4月24日 水曜日

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【熊本地震・災害復旧】俵山トンネルルートが全線開通 12JVの尽力で早期復旧 九州地方整備局

 2016年熊本地震で被災し、大規模災害復興法に基づく代行事業として九州地方整備局が災害復旧を進めていた俵山トンネルルート(県道熊本高森線)の全線開通式が14日、熊本県西原村で開かれた。工事担当した12JVらの尽力により早期復旧を果たした。
 国土交通省の池田豊人道路局長は「沿線地域の皆さまを始め、地域の期待を背に早期完成に向け尽力した施工者の努力のたまもの。残る国道57号北側復旧ルート、国道325号阿蘇大橋の20年度の開通に引き続き取り組む」と祝辞を述べ、蒲島郁夫熊本県知事は「直轄代行があったからこそ早期の創造的復興が可能となった」と感謝した。
 この後、テープカット、くす玉開披を行い、午後3時に交通開放した。
 事業区間は熊本県西原村小森~南阿蘇村河陰の長さ10㎞。まず、16年12月に俵山トンネルを復旧させトンネルと旧道を活用し全線の通行を再開した。その後、17年12月に鳥子地区、18年7月に桑鶴大橋の復旧が完了。桑鶴大橋では国内初となる鋼斜張橋の吊ケーブル取替工事となった。ことし8月には俵山大橋の復旧を終え、今回、最終の大切畑大橋の復旧完了が完成し、地震前のルートでの通行が可能となった。権限代行区間の中では、初めての対策完了区間となる。
 開通により、益城熊本空港インターチェンジから南阿蘇村久木野まで、16年開通から距離は2㎞短縮し29㎞に、所要時間は5分短縮し約35分となった。
 復旧工事と担当企業は次のとおり。
 ▽小森地区道路復旧=橋口組・杉本建設JV▽袴野地区工事用道路整備=福岡建設・高野組JV▽鳥子地区道路復旧=味岡建設・技建日本JV▽鳥子地区工事用道路整備=三和建設・八代港湾工業JV▽俵山地区工事用道路整備=緒方建設・八方建設JV▽俵山トンネル外復旧=鹿島・杉本建設JV▽すすきの原橋外復旧=川田建設・増永組JV▽扇の坂橋復旧=駒井ハルテック・岩永組JV▽桑鶴大橋復旧=日立造船・諫山工業▽大切畑大橋復旧=日立造船・橋口組JV▽俵山大橋復旧=村本建設・エム・エムブリッジ・三和建設JV▽小森地区改良外=丸昭建設・佐藤産業JV。

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