【熊本地震】長陽大橋ルート開通! 24時間態勢での早期復旧に感謝の言葉あふれる | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【熊本地震】長陽大橋ルート開通! 24時間態勢での早期復旧に感謝の言葉あふれる

 熊本地震で甚大な被害を受け通行不能となっていた長陽大橋ルート(村道栃の木~立野線)の開通式が8月27日、熊本県南阿蘇村で開かれた。開通により、熊本県南阿蘇村中心部と立野地区との間で生じていた迂回(うかい)が解消し、地域間の移動時間が大幅に短縮される。式典では、地元や関係者らが早期復旧を喜び、24時間態勢でそれを実現した施工者に対する感謝やねぎらいの言葉があふれた。
 工事は大規模災害復興法に基づく国の代行事業として進めた。式辞を述べた国土交通省の石川雄一道路局長は「この日を迎えられたのも用地を提供してくれた関係者を始め、施工業者のおかげだ。引き続き、恒久的復旧に全力で取り組む」、熊本県の蒲島郁夫知事は「昨年9月に示した目標どおり、そして新学期前のこの時期に開通することができたのは国交省と施工者のおかげ」と述べた。
 この後、九州地方整備局の増田博行局長が工事関係書類などを吉良清一南阿蘇村長に手渡し、管理の引き継ぎを行った。吉良村長は「開通が村の復興の希望の懸け橋になる。今後も村民一丸となって復旧に全力で取り組む」と決意を語った。
 続いて、阿蘇長陽大橋前でテープカット、くす玉開披を行い=写真、正午に交通開放した。

開通した長陽大橋ルート

 長陽大橋ルートは、国道57号と同325号を結ぶ長さ3㎞で、区間内には橋台の沈下や損傷などが発生した阿蘇長陽大橋(長さ276m)などがある。開通により、南阿蘇村役場までの所要時間は、熊本ICから約35分、立野交差点から約10分となり、これまでの俵山トンネルルートに比べて約30分の時間短縮になる。今回は応急復旧となり、引き続き恒久復旧に向けた工事を進める。
 応急復旧工事と担当企業は次のとおり。
 ▽戸下地区外下部斜面対策工事=杉本建設・藤本建設工業JV▽立野地区災害応急復旧工事=藤本建設工業▽立野地区掘削工事=杉本建設・藤本建設工業JV▽立野地区外橋梁補修工事=富士ピー・エス▽戸下地区法面掘削工事=藤永組・和久田建設JV▽戸下地区外斜面対策工事=日特建設▽立野地区外斜面対策工事=日本地研▽栃の木地区災害応急復旧工事=南陽建設▽戸下地区外下部斜面整備工事=肥後建設社・南陽建設JV▽戸下地区外道路整備工事=杉本建設▽村道栃の木~立野線道路補修工事=肥後建設社・南陽建設JV。

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