【リサイクルも可能】竹中工務店と吉野石膏が共同開発の放射線遮蔽ボード 医療施設に初採用 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【リサイクルも可能】竹中工務店と吉野石膏が共同開発の放射線遮蔽ボード 医療施設に初採用

 竹中工務店と吉野石膏(東京都千代田区、須藤永作社長)が共同で開発した放射線遮蔽(しゃへい)ボード「RadBoard-X」が、2020年8月に開業予定の山形大学医学部東日本重粒子センターのCTシミュレーション室に採用された。医療施設での採用は今回が初。放射線の利用は最新の医療施設で欠かせない技術であり、今後の幅広いニーズに対応するため、大学病院から地域の一般病院、診療所の新築からリニューアルまで積極的に展開していく。

RadBoard-Xを使用したCTシミュレーション室

 同製品は、従来の遮蔽ボードに比べ、主にガンマ線やエックス線に対して優れた遮蔽性能を発揮する内装材。せっこうと硫酸バリウムなどの天然無機材料で構成される人体や環境に優しい無鉛ボードで、一般のせっこうボードと同様にリサイクルもできる。
 取付はせっこうボードと同様で、診察条件や機器使用に応じて重ね張りで遮蔽性能を向上することも可能。フレキシブルにレイアウトも変更できるなど、利便性にも優れる。
 同製品の採用は今回が2件目で、医療施設としては初めて。3件目も現在施工中であるほか、20年中にはさらに2件、医療施設での採用が決定している。

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