【高輪ゲートウェイ駅】"新しい街"を疑似体験 開業に合わせイベント空間が駅前広場に登場 | 建設通信新聞Digital

5月1日 水曜日

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【高輪ゲートウェイ駅】“新しい街”を疑似体験 開業に合わせイベント空間が駅前広場に登場

 JR東日本は、山手線・高輪ゲートウェイ駅(東京都港区)が2020年3月14日に開業するのに合わせて、駅前広場に特設イベント会場を整備する。テクノロジーやアートをテーマに、未来を疑似体験できるパビリオンを始め、最新映像技術によるデジタルアートミュージアムや日本の魅力を新しいスタイルで提供するフードショップなど“新しい街”のにぎわいをイメージできる空間が生まれる。9月上旬までの期間限定となる。

会場全体イメージ

 特設会場は、同駅前の約3haに計画。駅開業後に第1期、5月上旬に第2期、6月下旬には第3期と段階的にオープンする。
 会場デザインを担当するのが建築家の永山祐子氏。周辺は日本初の鉄道が敷設された明治初期に海岸線だったことから、軽やかで漂うような「しらなみ」のイメージを取り入れた。A-Dの各ホールの白くゆるやかに連なる屋根が白波を表現し、地表面は砂浜を連想させる仕上げで敷地全体をつくりあげる。過去と未来、日本と世界をつなぐ結節点として、さまざまなヒト・モノ・情報が集まり交流が生まれる様子を表現したという。
 期間限定イベント「Takanawa Gateway Fest」は、▽テクノロジー▽アート▽モビリティー▽ミュージック▽フード▽ローカルカルチャー▽スポーツ–の7カテゴリーを展開するほか、港区や地域と連携してにぎわいを創出する催しを検討している。
 テクノロジーのうち、『A DAY-ちょっとミライのつながるセカイ』では、JR東日本が提供を検討する技術・サービスを通じて、未来のとある1日“A DAY”を駅、電車、まちの3つのゾーンで体験できる。Suicaの技術を応用したタッチレスゲートを通過して、Maas(モビリティーのサービス化)やショッピングなどの生活シーンを、新たな認証機能を使いながらシームレスに体験できるまちが広がる。

「A DAY」イメージ


 アートでは、日本初上陸となる屋外インスタレーションを展開。オブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成・変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術として、幻想的な風景が楽しめる。
 このほか、品川開発プロジェクトでエキマチ一体の環境負荷低減を目指す同社の取り組みや、エネルギー多様化の一環として推進する水素ステーションの仕組みを学ぶイベントを予定している。

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