【SDGsへ貢献】政策研究大学院大学 学内にZEBルーム開設 大成建設の技術を導入 | 建設通信新聞Digital

4月17日 水曜日

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【SDGsへ貢献】政策研究大学院大学 学内にZEBルーム開設 大成建設の技術を導入

 政策研究大学院大学は、SDGs(持続可能な開発目標)への貢献に向けた取り組みの一環として、学内の研究会室1室に大成建設のZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)技術を導入した。この教室で開く一般の講座や、SDGs関連講座、海外政府要人向け短期研修などの際に技術を紹介し、教育に活用する。

引渡式でネームパネルを受け取る田中学長(左)と大成建設の大嶋匡博常務執行役員社長室長

 今回、開設したZEBルームには、人の有無を感知する次世代人検知センサー「T-Zone Saver」と、人を検知した場所だけを点灯するLED照明、人がいる場所をパソコン上に表示するフロアマッピングといったエネルギーを効率的に使う技術のほか、ブラインドの上部と下部を別々に稼働できるようにして特殊な形状の上部ブラインドで太陽の光を室内に取り込める「T-Light Blid」、取り込んで天井に反射した光を室内に拡散させる高反射塗装と凹凸形状を施した天井材といった消費エネルギー量を減らす技術を実装した。再生可能エネルギーとしては、高効率型の太陽光電池「結晶シリコン太陽電池」と、大成建設とカネカが共同開発した電極線を外観に見せない高い意匠性を備えながら高出力を実現した壁面用の「ヘテロ接合BC型太陽電池」をテラスに設置した。
 7日に開いたZEBルーム引渡式で政策研究大学院大学の田中明彦学長は、SDGsへの貢献に向けた取り組みをアピールする機会として「ZEBルームを使う一般の授業で技術を紹介するだけでも教育効果がある。SDGs関連講座では積極的にこの部屋を使いたい。海外政府要人向け短期研修でも、SDGsの取り組みをアピールできる」とした。同大の学生には、海外政府機関に所属する留学生が多いほか、国内の自治体や政府関連機関の職員も学んでいることから、同大のSDGsの取り組みと大成建設のZEB技術を各方面に紹介する機会となる。

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