【NIKKEN FORUM】スマートビル・スマートシティーのあり方とは 海外事例など情報共有 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【NIKKEN FORUM】スマートビル・スマートシティーのあり方とは 海外事例など情報共有

 日建グループは22日、東京都千代田区の日建設計竹橋オフィスで「次世代スマートビルディング」をテーマにNIKKEN FORUMを開いた。IoT(モノのインターネット)やロボットを活用したスマートビルディングの設計開発などを目的に、ソフトバンクと日建設計が業務提携してから2年が経過する中、共創の成果を踏まえ、今後の働き方を見据えた次世代スマートビル、スマートシティーのあり方について情報を共有した。

対談する亀井社長(左)と今井氏(中央)

 冒頭、ソフトバンクの今井康之代表取締役副社長執行役員兼COO法人事業統括が「共創で描くスマートシティ~目指すべき街づくりとは」をテーマに講演。中国・杭州の取り組みや、カナダ・トロントでの構想を紹介し、それぞれの都市でアリババ、グーグルが提供するプラットフォームが「まちづくり分野で大きな力を果たしている」と説明した。スマートシティーの本質を、「幸福度の高いまちづくり」とし、「幸福度は頼れる存在があるほど高い。頼れる存在を追及していきたい」と締めくくった。
 引き続き、日建設計の中谷憲一郎執行役員ソリューショングループプリンシパルが、「IoT時代のスマートビルディングの実現に向けて」をテーマに、スマートビルの実現に必要な取り組みや課題を説明した。
 講演などに続き、日建設計の亀井忠夫社長と今井氏が対談した。亀井社長は「日建設計は複合都市開発を手掛けている。そういったプロジェクトの中で機会を捉えながらスマートシティーを実現していきたい」と述べた。今井氏は、「1社でものをつくり上げる時代は完全に終わった。さまざまな企業のパワーを集結していくことで初めてグローバルに伍していけるイノベーションが生まれる」と、企業間連携の重要性を訴えた。

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