【世代別に課題を議論】九州地方整備局が3回目の女性技術者による交流会開催 約40人が参加 | 建設通信新聞Digital

5月14日 火曜日

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【世代別に課題を議論】九州地方整備局が3回目の女性技術者による交流会開催 約40人が参加

 九州地方整備局は27日、福岡市の福岡第2合同庁舎で官民の女性技術者による交流会を開いた。3回目となり、同局や建設業団体など10団体約40人が参加し、仕事とプライベートに関する課題と解決策について意見を交わした。
 交流会は、20、30、40代の世代ごとに分かれて話し合うワールドカフェ方式をとり、課題や目指すテーマを参考に入社以降のロードマップを作成。最後に各世代で議論した結果を発表した。
 世代ごとに見られる課題として、20代はコミュニケーションや技術力不足、結婚などを挙げた。30代と40代は、仕事量と体力、心の余裕が共通する課題となった。
 ロードマップでは各世代の特徴が表れ、20代は仕事ではさまざまなことに挑戦すること、プライベートでは結婚相手に求める要件などを挙げた。中には「さまざまな資格を取得して最後は副長クラスで定年退職する」といった目標を掲げたチームもあった。
 30代は、出産や子育て、マイホーム購入などが主だったもので、「管理職になり年収2000万円」といった具体的な目標を挙げた。40代は、仕事では「40歳、50歳で昇進、60代までに社長や局長になる」、プライベートでは「第2の人生に向けた体力づくり」など30代より詳細な目標を設定した。
 発表を聞いた整備局の堂薗俊多企画部長は、「『5年で技術士』『結婚して3人子どもを産む』といった具体的で視点の広い意見が多く印象に残っている。このような先を見据えた目標は女性ならではだと思う。こうした力を職場で発揮してもらうため、働きやすい職場環境をつくらないといけない」と感想を述べた。

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