【流山おおたかの森】駅周辺「商業地」開発計画がおおむね出そろう 全体完成23年夏 大和ハウスら | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【流山おおたかの森】駅周辺「商業地」開発計画がおおむね出そろう 全体完成23年夏 大和ハウスら

 千葉県流山市のつくばエクスプレス・東武野田線の流山おおたかの森駅周辺で、駅に近接する「商業地」の開発計画がおおむね出そろった。大和ハウス工業は西口にS造3階建て塔屋1層2棟総延べ3万3402㎡の商業施設の新築を計画している。高島屋子会社の東神開発(東京都世田谷区)は、西口と南口に計3棟の開発を進めている。

大街区の土地利用計画図

 駅周辺の約275haは、都市再生機構(UR)が新市街地地区一体型特定土地区画整理事業を施行し、18年度までに土地処分を完了。19年5月には換地処分を公告した。URが売却した土地については引き渡しから原則5年以内に施設を完成・供用させることが義務付けられている。
 大和ハウスが西口に計画する商業施設は「(仮称)流山おおたかの森B35街区商業プロジェクト新築工事」。2棟で構成し、北側の大きい施設は1階にスーパーマーケットや食物販、ドラッグストア、フィットネス、飲食、カフェ、2階に家電やインテリア、衣類、100円均一、靴、スクールなど、3階の一部にクリニックなどの店舗を設け、3階の大半と屋上は自走式駐車場とする。南側の小さな施設は1、2階に計8飲食店舗を配置する計画。建築面積は1万2111㎡。
 建設地はおおたかの森西1-15-3(新市街地B35街区1画地)の敷地2万0453㎡。URによる18年7月の入札で大和ハウス工業が50億0500万円で落札しており、募集要領上の土地引き渡し時期はことし3月下旬。

大和ハウスB35街区の完成イメージ

 一方、東神開発は、南口に07年3月オープンした流山おおたかの森S・Cを皮切りに駅周辺で商業・業務施設を相次ぎ開発してきた。
 今回建設する3棟のうち南口近接のA3街区はファミリーが楽しめる約30の専門店を新築する。規模はS造地下1階地上6階建て延べ約1万1300㎡で同S・Cと歩行者デッキで接続する。マウントフジアーキテクツスタジオ(東京都港区)の設計、フジタの施工により21年春の開業を目指す。
 西口近接のB45街区では、S造10階建て延べ1万0278㎡のワークスペースや健康・教育などの複合ビルを新築する。設計は小堀哲夫建築設計事務所(文京区)が担当している。8月の着工、21年秋の開業を予定する。
 西口の幹線道路沿いのB43街区では、S造地下2階地上4階建て塔屋1層延べ2万0415㎡の近隣向けコミュニケーションモールを整備する。設計者名は現時点で非公表。20年秋の着工、22年夏の開業を見込む。
 A3、B45街区の施設をつなぐかについて東神開発は明らかにしていない。
 このほかB45街区の一部では櫻調温工業(流山市)が延べ4123㎡の飲食店・スポーツ関連施設(設計施工=スターツCAM)を新築する。完成時期は21年5月下旬。
 大和ハウスの店舗計画地北側では、オークランド観光開発(愛知県春日井市)が延べ1万6851㎡の竜泉寺の湯流山店(設計・監理=スペースプラン、施工=坪井工業)を建設中。21年春の完成を目指している。
 北口では現在、東武鉄道、東急、JR西日本不動産開発、相鉄不動産の鉄道系4社が794戸、総延べ約7万6800㎡の分譲マンション「ソライエグラン流山おおたかの森」(設計施工=長谷工コーポレーション)を建設中。23年夏の全体完成を予定する。

 

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