【新宿駅西口】総延べ27.9万㎡が着工 小田急電鉄ら | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【新宿駅西口】総延べ27.9万㎡が着工 小田急電鉄ら


 
 小田急電鉄と東京メトロ、東急不動産は25日、新宿駅西口の小田急百貨店跡地で計画している「新宿駅西口地区開発計画」の着工式を東京都新宿区の現地で開いた。東京都庁を超える最高高さ260m、2棟総延べ27万9000㎡の複合ビルを建設し、2029年度の竣工を目指す。
 神事では、日本設計の三井雅貴取締役副社長執行役員が斎鎌(いみかま)、小田急電鉄の黒田聡取締役常務執行役員まちづくり事業本部長、東京地下鉄の亀野拓也執行役員都市・生活創造本部長、東急不動産の榎戸明子取締役常務執行役員都市事業ユニット長が斎鍬(いみくわ)、大成建設の土屋弘志代表取締役副社長執行役員営業総本部長が斎鋤(いみすき)を行い、工事の安全を祈願した。
 建設する複合ビルの規模は、小田急百貨店跡のA区が地下5階地上48階建て延べ約25万1000㎡の商業、事務所、駅施設など、新宿ミロードを改修・新築するB区が地下2階地上8階建て延べ約2万8000㎡の商業、駅施設などとなる。設計はともに日本設計・大成建設JV、施工は大成建設が担当している。
 A区は、地下2階から10階を大規模な商業空間とし、12-13階を消費者と企業がつながってイノベーションを創出する場、14-46階を最新でハイグレードなオフィスとし、47-48階は眺望を生かした特徴的な空間・体験の場とする。事務所部分では、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyの認証を取得した。地下2階-地上3階までと、地下1階-地上5階までをそれぞれ吹き抜け空間とするターミナルシャフトを設けるほか、中層階には対流空間となるスカイコリドーも設置する。B区は、25日から順次新築に着手し、25年4月からミロードの解体に着手する。
 小田急電鉄の宮田浩平新宿プロジェクト推進部新宿工事事務所長兼工務部課長は「駅前広場やJR線路に囲まれ、営業線の営業を続けながらの工事のため、安全を最優先にしたい。グランドターミナルプロジェクトの一翼を担う、先駆けの事業であり、関係者と連携して工事を安全に進めたい」としている。