【九州整備局】若手技術系職員対象にVR制作研修会 3次元データのビジュアル化~プレゼンまで実習 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【九州整備局】若手技術系職員対象にVR制作研修会 3次元データのビジュアル化~プレゼンまで実習

 九州地方整備局九州技術事務所は20日、福岡県久留米市の同事務所で若手の技術系職員を対象にしたVR(仮想現実)制作研修会を開いた。物理エンジンを搭載した市販ソフトを使って3次元モデルの元データから完成イメージを作成し、ヘッドマウントディスプレーによるVRを体験した。
 研修会は、19年度に続く2回目となり、新規採用を含む4年目までの営繕系、土木系職員の各7人が参加した。3次元データのビジュアル化に始まり、静止画や動画、VRデータの作成、プレゼンテーションの実習を行った。午前は営繕系職員が自身の作成した設計データを、午後は土木系職員が整備局の用意したデータを使って2時間ほど作業した。
 同局の房前和朋災害対策マネジメント室課長補佐は、「平面の設計図から完成後をイメージするのは特殊な技術が必要だが、VRは視覚的で間違いを見つけやすいだけでなく、体験して気づくことがある」とした。
 同局では、九州技術事務所内にVR研究室を18年度に設置。360度カメラによる被災現場の把握などに役立てているほか、5G(第5世代移動通信システム)技術と合わせ遠隔操作重機への活用に向けた研究などに取り組んでいる。
 20年度からは全整備局で初めて災害査定研修でVRを活用する方針だ。
 
 
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