【日立建機】中型油圧ショベルのオプション・接触事故減らす「物体検知+動作制限システム」発売へ | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【日立建機】中型油圧ショベルのオプション・接触事故減らす「物体検知+動作制限システム」発売へ

 日立建機は、6月から10t-20tクラスの中型油圧ショベル5機種のオプションとして、機体と障害物の接触事故を低減するAerial Angle(エアリアル・アングル)STEPIII『物体検知+動作制限システム』を発売する。標準小売価格は270万円(税別)。年間200セットの販売を見込む。
 建設現場の安全性の向上に取り組んできた同社は、機械を中心に上空から見下ろしたような映像を運転席のモニターに表示して機体周辺の移動体を検知するSTEPI『周囲環境視認装置』を2018年10月から油圧ショベルに標準搭載。19年5月から機体周辺の物体や反射材を常時検知するSTEPII『物体検知システム』をオプション発売している。
 新たに発売するSTEPIIIは、油圧ショベルの動き始めで発生する接触事故を低減することが狙い。機体上部の4カ所に搭載した赤外線深度センサーとカメラにより車体側面から約3m、後方から約2.5m以内の物体を検知。機体周辺で検知した物体の位置や機体の動作状況に応じて、エンジンの回転数を抑えるなど、走行・旋回動作を抑止する新たな機能を追加した。
 機体の操作開始前に周辺の物体(人や障害物)を検知した場合は、レバー操作をしても走行・旋回動作が行われないことから“動き始め”での接触事故を低減。油圧ショベルの走行・旋回動作中に物体を検知した場合は、エンジン回転数の低減やモニターでの警告、ブザー音でオペレーターに操作の停止を促す。
 対象5機種はZX120-6、ZX135US-6、ZX200-6、ZX225US-6、ZX225USR-6。
 
 
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