【日立建機】双腕型建機コンセプトマシンを開発 4脚クローラ方式で安定性向上 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【日立建機】双腕型建機コンセプトマシンを開発 4脚クローラ方式で安定性向上

4脚クローラ方式を採用した双腕型コンセプトマシン

 日立建機は、建設・土木、鉱山、解体、林業などあらゆる業種で活用される建設機械の作業領域が将来的に拡大することを見据え、建設機械の将来の可能性を示す4脚クローラ方式を採用した双腕型コンセプトマシンを開発した。従来の油圧ショベルにおける2クローラ方式で、機械本体を水平に保つことが困難であった傾斜地や不整地でも、安定した作業ができるよう四脚クローラ方式を採用。4つの各クローラユニットはそれぞれ独立して動き、上部旋回体の安定性が向上する。
 加えて、作業装置であるフロント構造物の軽量化にも取り組んだ。ブーム、アーム、フロントアタッチメントなどは耐久性向上のために年々重量が大きくなっており、機械の安定性や作業性、燃費の面で負荷となる。
 今回開発したコンセプトマシンではアームとアタッチメントをアルミ合金化して軽量化、1クラス上の作業能力を発揮することができる。
 同社はこれまで、製品開発、設計における経験やノウハウを生かし、油圧ショベルでより複雑な作業ができるよう作業装置であるブーム、アーム、フロントアタッチメントからなるフロント機構を双腕化した「アスタコ」シリーズの初弾を開発、2012年にはZX135TF-3「アスタコNEO」を製品化するなど作業性の追求を進めてきた。
 開発したコンセプトマシンでは、複雑な操作を求められる双腕の作業について、アスタコと同様のジョイスティック方式の直感的な操作レバーを採用。4脚クローラの走行操作は1本レバーに集約して操作を簡便化した。

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