加えて、作業装置であるフロント構造物の軽量化にも取り組んだ。ブーム、アーム、フロントアタッチメントなどは耐久性向上のために年々重量が大きくなっており、機械の安定性や作業性、燃費の面で負荷となる。
今回開発したコンセプトマシンではアームとアタッチメントをアルミ合金化して軽量化、1クラス上の作業能力を発揮することができる。
同社はこれまで、製品開発、設計における経験やノウハウを生かし、油圧ショベルでより複雑な作業ができるよう作業装置であるブーム、アーム、フロントアタッチメントからなるフロント機構を双腕化した「アスタコ」シリーズの初弾を開発、2012年にはZX135TF-3「アスタコNEO」を製品化するなど作業性の追求を進めてきた。
開発したコンセプトマシンでは、複雑な操作を求められる双腕の作業について、アスタコと同様のジョイスティック方式の直感的な操作レバーを採用。4脚クローラの走行操作は1本レバーに集約して操作を簡便化した。