【i-Con2024⑧】千代田測器 杭ナビショベル/多工種で導入できる3D-MG | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

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【i-Con2024⑧】千代田測器 杭ナビショベル/多工種で導入できる3D-MG

 千代田測器(東京都台東区)は、トプコンのレイアウトナビゲーター「LN-150」(杭ナビ)をセンサーとした3Dマシンガイダンスショベルシステム「X-M3x LN」(杭ナビショベル)のレンタル・販売を行っている。建機のメーカー・サイズを問わずさまざまな油圧ショベルに適用でき、GNSS(衛星測位システム)タイプのICT建機では使いづらい環境でも使用できるため、多様な工種で導入され好評を得ている。

 杭ナビショベルは、油圧ショベルに設置したプリズムを杭ナビで追尾し、各可動部(バケット、アーム、ブーム、機体)に設置したセンサーを使用して刃先の座標をリアルタイムで計算し、高精度の施工を実現する。

システム構成


 ICT建機の普及が比較的進んでいる土地造成などの現場はもちろん、GNSSタイプの建機ではICT施工の導入が難しかった街中や山間部工事など、上空視界の狭小な工事現場でも活用しやすい技術となっている。

 さらには、土木だけなく建築の根切り工事での活用も増えている。杭ナビを利用すれば、設計データから作業箇所を簡単に確認でき、高さ管理もオペレーターが建機に乗ったままできるため、検測作業が不要になるので人と建機が接触するリスクも軽減し、安全性の向上や省人化、省力化に貢献できる。

 千代田測器では、杭ナビショベルの販売・レンタルの両方に対応しており、ユーザーの用途や状況に応じた最適な提案ができる。機材の取り付けや使用時に必要な設計データの作成支援など、現場サポート体制も充実させている。

 ソリューション営業部ICT営業グループの樋口翔大係長は「汎用性が高く、導入時の手間やコスト面での負担が小さいため、ICT施工に初めて挑戦する事業者であってもおすすめできるシステムだ。当社は幅広い製品・サービスを取り扱っているため、悩み事があれば是非気軽に相談してほしい」と語った。

幅広い工種に対応できる



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