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4月29日 月曜日

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【i-Con2022⑨】千代田測器 i-Constructionを支える技術 小・中規模施工で効果を発揮

 千代田測器(東京都台東区、平野啓太郎社長)は、トプコン製「LN―150」(杭ナビ)をセンサーに活用することで、小・中規模現場でのICT施工を実現する3Dマシンガイダンスショベルシステム「X―M3x LN」(杭ナビショベル)を展開している。

小型ショベルにも装着が可能

 杭ナビショベルは、設置や操作が簡単な杭ナビをそのままマシンガイダンスシステムのセンサーとすることで、高精度の施工を実現する。また、従来のGNSS(衛星測位システム)タイプのICT建機に必要なローカライズ作業が不要となる。さらに、6t未満の小型ショベルに装着可能であり、建機メーカーに制限なく、使用中の油圧ショベルに幅広く装着が可能だ。ショベル用のディスプレーと杭ナビのコントローラーを同じタブレット端末を兼用して作業できる。

高精度の作業を実現


 下水道工事などの小規模工事や建築工事に加えて、山間部工事、都市部など上空視界の狭小な工事に効果を発揮する。同社ソリューション営業部ICT営業課の高橋純平氏は「導入コストの低さや施工の手軽さなどから、小規模施工を手掛ける全国のユーザーからお声掛けいただいている」と説明する。
 本製品のレンタルにも力を入れている。従来、プリズムを固定・保持するためのプレートを重機に溶接する必要があったが、溶接不要とすることで建機リース会社の重機にも取り付けを可能とした。重機を保有していないユーザーでも気軽に使えるようになり「現場への導入のハードルがより低くなった」(高橋氏)と話す。施工精度にも影響のないことを確認している。
 今後も顧客のニーズに応じて、建設現場におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現をサポートしていく考えだ。



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