【i-Con2023②】千代田測器 小規模工事で効果を発揮 | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

B・C・I 未来図

【i-Con2023②】千代田測器 小規模工事で効果を発揮

 千代田測器(東京都台東区、平野啓太郎社長)は、『商品開発』『販売・レンタル』『受託管理』『メンテナンス』の四つを軸に土木会社や建設会社が現場で使う測量・計測機器を提供している。3Dマシンガイダンスショベルシステム「X―M3x LN」(杭ナビショベル)を展開し好評を得ている。

 杭ナビショベルは、杭ナビで油圧ショベルに設置したプリズムを追尾し各可動部(バケット、アーム、ブーム、機体)に設置したセンサーを使用することで刃先の座標をリアルタイムで計算し高精度の施工を実現する。また、従来のGNSS(衛星測位システム)タイプのICT建機に必要なローカライズ作業が不要となり大幅に簡便さが向上している。3次元設計データ・基準点があれば幅広い現場での使用が可能だ。杭ナビが施工現場の測量作業で大きな比重を占める杭打ち作業について、手軽に3次元データを活用する測量機として多くの施工現場で活用されているため、現場への導入がしやすいメリットがある。

高精度な施工を実現


 下水道工事などの小規模工事や建築工事に加えて、山間部工事、都市部など上空視界の狭小な工事において従来はICT施工が難しかった現場でも大幅な効果を発揮する。

 本製品のレンタルにも力を入れている。従来、チルトセンサーを固定・保持するためのプレートを重機に溶接する必要があったが、強力両面テープやマグネット治具を活用することでレンタル重機にも取り付けを可能とした。重機を保有していないユーザーでも気軽に使えるようになり現場ごとの利用が可能となった。施工精度にも影響のないことを確認している。

レンタル重機にも対応可能


 今後も顧客のニーズに応じて、建設現場の生産性向上をサポートしていく考えだ。





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