【AI人材育成に特化】パスコと東大エドテック機構が教育プログラム開発 20年度から運用開始 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【AI人材育成に特化】パスコと東大エドテック機構が教育プログラム開発 20年度から運用開始

 パスコと東京大学エドテック連携研究機構(機構長・越塚登大学院情報学環長)は、空間情報事業分野におけるAI(人工知能)人材の育成に特化した独自の教育プログラムを共同で開発した。2020年度からパスコの空間情報技術者400人を対象に本格的な教育を開始する。これにより、AI技術の実業務への適用可能性を見いだし、業務の高度化・効率化を図るとともに、能動的に自らAI技術の実践・挑戦ができるイノベーション人材の創出を目指す。

島村秀樹パスコ社長(左)と越塚東大大学院情報学環長

 エドテック連携研究機構は、AIなど新しい技術を用いて教育や学習の効率化や質の向上を支援するとともに、技術を開発する取り組み(EdTech=エドテック)に関する研究を実施するため、19年10月に発足した。その立ち上げ当初から、空間情報事業分野でのAI人材育成を目指すパスコと、民間企業との最初の共同プロジェクトとしてAIに特化した教育プログラムの開発に取り組んできた。
 今回開発したパスコ教育プログラムは、空間情報の収集・加工・分析を行う上で、活用できる主要なAI技術分野を整理・集約し、具体的な事例や実践手順と組み合わせて広く展開するため、3つのステップで学習する。
 レベル1はe-learningによるAI基礎知識習得、レベル2は組織レベルでAIを業務に適用する際の注意点や課題を把握するワークショップとし、レベル3でAI活用の実践に向け、基礎となる技術習得を目的に、自社版権の実データを教材とした演習と対面講義の実務トレーニングを行う。
 パスコでは、19年度に技術系管理職130人を対象としてレベル1.2の教育を試験的に実施。その成果を反映し、20年度からは対象技術者を400人規模に拡大してAI人材育成を本格化する。

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