【五橋キャンパスが完成】知・コミュニティーの拠点 東北学院 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【五橋キャンパスが完成】知・コミュニティーの拠点 東北学院

屋根付き廊下「TGUリング」でつながるホール棟(左)や高層棟(中)


 東北学院(原田善教理事長)が、運営する東北地方最大の私立総合大学・東北学院大学(大西晴樹学長)の新たな学びの拠点として仙台市内に整備を進めてきた五橋キャンパス新築工事が竣工し、1日に献堂式が現地で開かれた。設計・監理は佐藤総合計画が、施工は竹中工務店・錢高組・橋本店・仙建工業JVが担当した。備品の搬入などを経て、2023年4月に供用する。

 式典では、参加者らによる賛美歌、原田浩司宗教部長による聖書朗読と祈りに続き、定礎板に“建学の精神”を象徴する同学院のスクールモットー「LIFE LIGHT LOVE」が刻まれたことなどが説明された。

 この後、あいさつに立った原田理事長は「事業着手から10年、仙台の地で136年の歴史がある本学の新たな1ページとなる。従来の土樋キャンパスと一体となって地域社会と交流・連携し、共創する知・コミュニティーの拠点として一層の発展に努めたい」と語った。

 続けて、原田理事長が細田雅春佐藤総合計画社長と佐々木正人竹中工務店社長、錢高久善錢高組社長、佐々木宏明橋本店社長、仙建工業の木村英明取締役専務執行役員経営企画本部長技術開発担当にそれぞれ感謝状を手渡した。

 最後に、原田部長が祝詞をささげ、完成を盛大に祝った。

 五橋キャンパスは、私立総合大学の魅力をさらに発揮するため、伝統ある土樋キャンパスと一体的な“一つのキャンパス”を構築する大学アーバン(都市型)キャンパス計画として、仙台市から取得した市立病院跡地に新設した。今後、泉・多賀城両キャンパスの学生や機能を移転・集約し、学部間の連携体制を強化して教育環境の充実を図る予定だ。

 建物は主にシュネーダー記念館(高層棟、S一部SRC、CFT造地下地上16階建て延べ1万8050㎡)と押川記念館(ホール棟、RC一部SRC造地下1階地上5階建て延べ5993㎡)、講義棟(S造地下1階地上7階建て延べ1万8530㎡)、研究棟(S造地下1階地上8階建て延べ2万0207㎡)で構成する。

 4棟の中央には、地下駐車場から各棟の地下と地上の低層部を連結する2層の屋根付き廊下「TGUリング」(S、RC造地下1階地上2階建て延べ2247㎡)を設置し、キャンパス内の回遊性を高める。

 さらに、各棟のTGUリングに面する位置には、ライブラリーコモンズやホワイエ、ラウンジなどの供用空間を配置することで、学生間の円滑なコミュニケーションや学部の垣根を越えたシナジー効果の創出なども促す狙いだ。

 市営地下鉄五橋駅と直結し利便性も高く、周辺の地域住民も利用できるカフェなどを備えた開かれたキャンパスとなる。建設地は同市若林区清水小路3-1ほかの敷地約1.7ha。


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